【中編】『Love Step番外編』星に願いを
「先輩?」
「聖良を俺に下さいって頼んできた。
おかあさんに立ち合ってもらって正式に婚約しよう。
こんなにも色んな事が一度に分かると思っていなかったから…少し、いや、かなり段取りが狂ったんだけど…。
俺は母さんの事を受け入れて、自分の気持ちに蹴りをつけたら、お前にこれを渡したかったんだ。」
龍也先輩が差し出したのは、スターサファイアの指輪だった。
あたしは驚きに声を失って、口をパクパクしながら龍也先輩を見ていた。
「これは母さんの物だ。
父さんがはじめて母さんと出逢った時から指にはめていたそうだよ。
今思えば母さんの記憶を繋ぐ唯一の物だったのかもしれないな。
いつか俺の花嫁にこれをプレゼントするのが母さんの夢だったと言って父さんは大切にしていたんだ。
だから何度も捨てようとして捨てれなかった。
でも…捨てなくて良かった。
今は自信を持ってこれをお前に渡せるよ。
母さんからお前にだ…。」
「さくらさんから…。」
「聖良を俺に下さいって頼んできた。
おかあさんに立ち合ってもらって正式に婚約しよう。
こんなにも色んな事が一度に分かると思っていなかったから…少し、いや、かなり段取りが狂ったんだけど…。
俺は母さんの事を受け入れて、自分の気持ちに蹴りをつけたら、お前にこれを渡したかったんだ。」
龍也先輩が差し出したのは、スターサファイアの指輪だった。
あたしは驚きに声を失って、口をパクパクしながら龍也先輩を見ていた。
「これは母さんの物だ。
父さんがはじめて母さんと出逢った時から指にはめていたそうだよ。
今思えば母さんの記憶を繋ぐ唯一の物だったのかもしれないな。
いつか俺の花嫁にこれをプレゼントするのが母さんの夢だったと言って父さんは大切にしていたんだ。
だから何度も捨てようとして捨てれなかった。
でも…捨てなくて良かった。
今は自信を持ってこれをお前に渡せるよ。
母さんからお前にだ…。」
「さくらさんから…。」