【中編】『Love Step番外編』星に願いを
ようやく目的地へ着いたみたい。

ホッとして地面に足をつけようとしたあたしはその場所の美しさに息を呑んだ。

「わあ…っ…すごい。」

そこには落ち着いた雰囲気のログハウスがあった。

周囲の新緑が両手を伸ばすように枝葉を広げ建物を包み込み護っているように見える。

この場所に立っているだけで、癒されていくのがわかる。

自然に抱かれて世間の雑踏や戒めから解き放たれた気分になるのは龍也先輩も同じだと思う。

ここはきっと心を癒すために森の精霊が護ってくれている聖域なのではないかと…

そう思った程その建物周辺は神聖な空気に包まれていた。

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