短志緒
トシへ
手紙なんて初めてで何をどう書いたら良いかわからないけれど、
せっかくだから普段は口に出せないことを書こうと思います。
会社の同期として出会って、もう三年も経つんだね。
三年前はあなたと結婚することになるとは思ってもみませんでした。
あなたはいつでも私の良き理解者であり、
悩みも愚痴も、全部聞いてくれたよね。
私はそんなトシに甘えて甘えて甘えまくっていることに気付かずに、
自立した気になっていました。
辛いとき、不満が爆発しそうなとき、不安に押し潰されそうになったとき、
支えてくれていたのはいつもトシだった。
それに気付いたのは、会社を辞めた後でした。
もっと早く気が付けば良かった。
今でもよく反省しています。