短志緒
結婚してほしいと言ってくれたとき、
私はあなたに嫌われていると思っていました。
だから、すごく驚いた。
その時私は身も心も空っぽで、自分の情けなさにうちひしがれていました。
自分で言うのも恥ずかしいけれど、
私はとてもわがままで自信過剰で世間知らずでした。
そんな自分に気付いて落ち込んで、ああこれからどうしようと思っていたんです。
でも、トシがプロポーズしてくれて、
私は救われた気持ちがしました。
とにかくとっても嬉しかった。
こんな私にも味方になってくれる人がいる。
守ってくれる人がいる。
そう思うとあなたの存在が何よりもありがたくて、
大切に思えるようになりました。
もしかしたらトシは私が気紛れで結婚を受け入れたと思っているかもしれないけれど、
決してそうではありません。
あなたが世界中の誰よりも大きな存在だということに気付いたから、
結婚したいと思ったのです。
結婚が決まってからも、私から言ったことはなかったと思うから、
この場を借りてちゃんと伝えておこうと思います。