片恋い想い。
*梨菜 side*
「やっぱりさ…」
「だーめ!」
私の言葉を遮るように亜依が叫ぶ
「諦めたら、そこで終わっちゃうんだよ!どうせならちゃんと伝えなさい!」
「う~」
亜依、恐るべしっ
「先越されるよ?体育祭で人気でてきたみたいだし♪」
「まぢで!?」
私、やばいんじゃ…
そうでなくても、私じゃダメかもしれないのに…
もう最悪だ…
朝から気分がすぐれないし
気分屋にはキツい
決心したとたんに揺らいで、また一から出直しってパターンを今まで何度繰り返しただろう…
「一歩踏み出せば変わるんだよ?」
咲良の言葉に私は頷くことしかできなかった