片恋い想い。
「そろそろ帰ろうかな…」
日が暮れてきたのを見計らって、家まで一人虚しく歩いた
忘れようとするほど、高橋との思い出がわいてくる
後悔してないよ
だけど、胸の痛みも本物
私は高橋が好きなのだ
苦しいくらいに…
もう、やめよう
家につくと、隣に住んでる篤也が我が物顔で夕食を食べていた
それを見ていつもなら、嫌な気持ち一つあるのに何にも思わなかった
小さな頃から篤也は家で食事をしている
両親の仕事が忙しいから
「あ、お帰り♪」
「…た、だいま?」
「疑問系?」
プッと笑って篤也はお茶を口に含む
いやいや食べ過ぎだって
「後で部屋行っていい?」
「勝手にどうぞ」
どうせ、私の意見なんて聞かないんだから