片恋い想い。
照れたような言葉
「ありがと、篤也」
「…女として、お前が好き」
「え?」
ビックリして振り向いた
全然気づかなかった…
篤也、私のこと好きなの?
言葉が出てこない…
俯いていると、不意に顎をつかみ上げられた
そして、唇を盗まれた
一瞬、時が止まったかと思った
触れた二つの唇が離れると、篤也は顔をまっ赤にして私の瞳を捕まえて離さない
「…好きだ」
「え、えっと…私…」
「分かってる。陵が好きなんだろう?だから、付き合ってとか言わないし。だけど知っててほしかったんだ…」
「あ、つや…」
なんで、そんなこと言えるの?
なんで、そんなに強いの?
気づけばまた、私は涙を流していた
それを見た篤也は何もいわずに部屋を出て行った