片恋い想い。







「っばか!」




胸の高鳴りを隠して、篤也よりに先に行く




「おーい!人をさんざん待たせて先に行くとかありえねーぞっ」




「誰も待ってなんて頼んでないし♪」




そう言ってアッカンベをして、走る




それを篤也が走って追いかける





昔の篤也を思い出したけど、不思議と恐怖は消え失せていた




「…篤也、ありがとね♪」





「は?なんか言った?」





「なんでもなーい♪」





皮肉だけど篤也がいて良かったよ





じゃなきゃ、私はまだ泣いていた





ありがとう、本当に…ありがとう






< 76 / 104 >

この作品をシェア

pagetop