片恋い想い。
「おっはー♪」
「おはよ、梨菜♪」
教室に入るなりいつも通りのテンションを保つ
何も変わってない
大丈夫だよね
「梨菜…昨日、どうだった?」
「…ダメだった」
声がふるえだす
それを止めたくて、知られたくなくてトイレに駆け込んだ
やっぱら…無理だよ
それを後ろから追いかけてきた咲良、亜依
「…梨菜」
「ご、ごめん…」
「なんで謝んの?」
「そうだよ。辛いなら泣いて当たり前だよ?」
降ってくる優しい言葉に涙は一気に溢れた
辛い、苦しい、悲しい