片恋い想い。
「ただいま~」
ダルそうに家に入った私
玄関に並べられた、見慣れない大きな靴が何足かあった
和樹だな…まあ、いいか
早くお風呂に入って寝たい
階段を上がっていると、運悪く和樹が出てきた
「おかえり梨菜♪デート楽しかった?」
「うん…てかなんで知ってるの?」
「篤也に聞いた♪陵も知ってるみたいだった」
「……」
高橋も?
…なんとも思わないんだ
そりゃそうだ私は“妹”だもんね…
「梨菜?」
「……」
何も言わずに部屋に向かった
部屋に一人
考える事なんて決まってる
苦しいよ、悲しいよ
高橋が欲しい
何もかも
心も身体も…
どうしたらいい?
大きくなってく気持ちは、高橋にはきっと届くことないのに