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追われていないことに気が付くと、安堵の息を漏らして少女を振り向く。


「あ、あぁ…悪いな」


少女を振り返ったとき、眩しい光に目が眩んだ。


月明かりに照らされて、少女の手に握られるナイフが光った。



それを見た瞬間、悪寒が背中を走り、固まったように動けなくなる。


(こいつらグル――…!?)


そう思ったときには既に遅く、不良少年は腹を一突きされていた。


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