初恋❤初めての好きのカタチ
-瑞佳said-

う~ん。さっきから買う本を迷う私・・・・。

どうしよう、どれか一つに絞らないと…。

ずーと考え込んでると、

ひょいと本が消えた。

「え?」

振り向くと恭弥君が私が迷っていた3つの本を持っていた。

「これ全部買うよ」

「え?いいよ。そんな3つも・・」

「いいのいいの」

とその本を持ってレジに行ってしまった。

行動が早い・・・じゃなくて!

私は急いで恭弥君の所へ行くと、

丁度会計を済ませていた・・・・。

あ、遅かった・・・。

「はい」

と私に本が入った袋を渡す。

「あ・ありがとう・・。なんかごめんね。払わせちゃって」
と謝ると
「だからいいって。お詫びにってこと」

とまたにこっと笑う恭弥君。

又その笑顔にドキッとしてしまう。

「きょ、恭弥君の買い物は?」

「あー。別にないけど?」

「え?」

「ん?」

だって・・

「さっき、買い物付き合ってって・・・」

「あぁ、これのこと。お詫びに何か買ってあげようかなって」

「そ、そうなんだ。・・・ありがとう」

本当に恭弥くんは優しい。・・・なんか申し訳ない・・・。



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