初恋❤初めての好きのカタチ

瑞佳がとってくれた席で待っていると、頼んだ飲み物が来た。

瑞佳の方を見ると、紅茶の中のレモンをストローでぶすぶすとさしている。

なんか面白い・・・。

俺は瑞佳にさっきの本について聞いた。

「なぁ、瑞佳・・」

「うん?」

名前を呼ばれた瑞佳はふと顔を上げた。

「その、・・さっきの本って、好きなのか?」

「・・あぁ、うん」

「へぇ。どんな内容なの?きかせて」

「え?」

と驚く瑞佳。

「え、えっと。説明ヘタかもよ・・・?長くなるかもだけどいい?」

と遠慮がちに訊いてくる。

「あぁ」

「え、っと。まず。新撰組の本」

おぉ、新撰組からか。

「あー俺、その名前聞いたことある。幕末の・・・」

・・・そこまでしかわかんねぇ・・・

「あ、うん。でもね。最初から新撰組って名前じゃないんだよ」

「えっ?そうなのか?」

「うん」

と可愛くうなずく。

へぇ知らなかった。

そのあともいろいろ新撰組について知った。

新撰組の前の名前は浪士組だったとか、

新撰組、全員が武士の出じゃないことや、

そんなことを聞いた。

< 17 / 32 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop