初恋❤初めての好きのカタチ
瑞佳がとってくれた席で待っていると、頼んだ飲み物が来た。
瑞佳の方を見ると、紅茶の中のレモンをストローでぶすぶすとさしている。
なんか面白い・・・。
俺は瑞佳にさっきの本について聞いた。
「なぁ、瑞佳・・」
「うん?」
名前を呼ばれた瑞佳はふと顔を上げた。
「その、・・さっきの本って、好きなのか?」
「・・あぁ、うん」
「へぇ。どんな内容なの?きかせて」
「え?」
と驚く瑞佳。
「え、えっと。説明ヘタかもよ・・・?長くなるかもだけどいい?」
と遠慮がちに訊いてくる。
「あぁ」
「え、っと。まず。新撰組の本」
おぉ、新撰組からか。
「あー俺、その名前聞いたことある。幕末の・・・」
・・・そこまでしかわかんねぇ・・・
「あ、うん。でもね。最初から新撰組って名前じゃないんだよ」
「えっ?そうなのか?」
「うん」
と可愛くうなずく。
へぇ知らなかった。
そのあともいろいろ新撰組について知った。
新撰組の前の名前は浪士組だったとか、
新撰組、全員が武士の出じゃないことや、
そんなことを聞いた。