初恋❤初めての好きのカタチ
-瑞佳said-
そして帰り道。
今日も家の近くまで送ってくれている。
本当にやさしいな恭弥君は・・・
私は恭弥君と並んで歩いた。
「今日はありがと。楽しかったよ」
そう、恭弥君の方を向いて言うと
「そうか、よかった」
と恭弥君もこっちを向いて笑ってくれた。
その笑顔にまたしてもドキッとしてしまった。
「あぁ、そうだ」
恭弥君が何か思い出したように言った
「?」
「あのさ、帰りの電車、・・降りる駅、一緒だったよな?」
「うん」
「もしかしたら行きの電車と乗る駅も一緒かもな。いつも何時くらいの電車に乗ってんの?」
そんなことを訊きだした。なんでだろ?
「えっと、行きは隅田向駅で、7時50分の電車かな。帰りは、大体18時45分。今日もそうだよ」
そう伝えると
「そっか。じゃぁ電車の中で会えるね。少しお話とかもできるし」
「うん」
なんか嬉しい
「あ、さっき言った本、朝、渡した方がいいよね?」
「あ、うん。楽しみにしてる」
「うん」