初恋❤初めての好きのカタチ
-恭弥said-
俺は瑞佳を家の近くまで送って行った。
ほんとはプレゼント、明日渡した方がいいと思うけど、
さっき、瑞佳に買いに行くのを断っから、今日、買うのをやめた。
瑞佳にも申し訳ないし。
・・・好きな人にプレゼントを渡すって、やっぱ緊張するのか?
・・・そう、俺には好きな人がいる。
当時オレと、直樹が小6だったとき、
中学受験するのに、親だけじゃ見てあげられない所があるからと、
当時、高校生だった宇津木理紗さんが俺たちの家庭教師をやってくれた。
小6から中1の時まで教えてくれた。
俺の部屋で、テーブルを用意し、そこで俺と直樹と、理紗さん、2対1の授業。
何故2対1かというと、手間が省けるというのもあるが、
たんに直樹が人を家に上がらせないため。
実際、直樹が人を家にあげたことはない。
決して、親が入れてはダメと言っているわけではないが。
そんな俺たちの勉強を教えてくれた理紗さんに俺は恋をしている。
今は理紗さんは俺たちの家庭教師をしていないけど、
分からない所やテストがあった時があったら言ってね。教えてあげる。と言ってくれた。
だから俺たちはたまに理紗さんに勉強を教えてもらっている。
なぜか直樹は、理紗さんのことが気に入らない・・らしい。
明日、オレは理紗さんに勉強を教えてもらうとついでに、
教えてもらっている感謝と俺のと気持ちを込めて、プレゼントを渡そうと思った。
そう、明日、理紗さんに告白する予定だったから。
それに、明日はバレンタインデーだから。
いつ告白するか迷っているうちに冬になってしまった。
丁度バレンタインがあったから、丁度いいと思い、その日に告白することを決めた。