初恋❤初めての好きのカタチ

電車を降りて、瑞佳を家の近くまで送っていると、

「あ」

と言って何かを取り出している瑞佳。

「はい、これ」

と渡されたのは、かわいいラッピングをされたチョコのお菓子だった。

「あの、昨日のお礼と家まで送ってくれるお礼です・・。あ、昨日思い出して作ったから味は保証できないけど・・・」

おわ、まじで!?ってか、お礼って。

どんだけ優しいんだ?瑞佳は。

「まじで?ありがとう」

「いえいえ、全然」

とにっこり笑った。

俺はその笑顔にドキッとしてしまった。

しばらく歩いていると、

「そういえばさ、恭弥君のところってさ、私立大付属の高校だよね?」

「あぁ」

「やっぱり、そのまま行くの?」

そんなことを聞いてきた。

「あ~どうだろう。まだわかんない」

「そっか」

「瑞佳は?瑞佳んとこも有名な私立の女子大付属だよな」

「うん。そのまま行くかな」

「へ~」
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