初恋❤初めての好きのカタチ

「まぁ、大学どこ行くなんてまだわかんないよね」

「そうだな」

「でも2年になるとさ、文系と理系に分かれる高校多いよね」

「そうだな。瑞佳は文系?」

「うん。・・中学の社会体験で、幼稚園や保育園に行って、そういう仕事もいいなって思って。でも歴史が好きだから、中学や高校の社会科教師もいいなって」

すげー、もう将来の夢とか考えてんだ。

「でもね、小学1年の時は小学校の先生になりたいって思って。でもそのあともいろいろなりたいものが増えちゃって夢が決まらないままで」

「へぇ~」

「恭弥君は?恭弥君とかある?」

俺か・・・

「俺は・・・将来なりたい職業につけなくてもいいように、いい職業につきたいから、いい大学に行きたいとは思ってる」

「へぇ~。まぁ男の子ってやっぱりそうなのかな」

「え?」

「だってさ、小さい子はさ、夢は大きくスポーツ選手!が多いけどさ、大きくなるとさ、ほんの一握りしかなれないって気づくとさ夢あきらめちゃうじゃん。そしてさ、普通にいるサラリーマンになっちゃうのかな?」

あぁ、確かになー

「確かに・・・」

「それにさ、なんで私が保育士や学校の先生になりたいと思う?ちょとした理由もあるんだ」

そう聞いてきた。

すごい、理由もちゃんとあるんだ。
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