全ては朝焼けがくる前に。





「先輩、もう暗いですから……」



肩に置かれた手に触れて、早く帰れと遠回しに言った。



「雪乃ちゃんは優しいね。じゃあ、また明日」



満足気に帰っていく先輩に、ため息が出る。



やっと、仕事に集中できる……。




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