幸せのカケラ
「翔、翔…!ねぇ、目ぇ開けてよ!!」
誰かが呼んだのか、救急車の音が聞こえる。
私も翔と一緒に救急車に乗り、病院へ。
今、手術室前にいる――…。
「美乃里!!」
「美乃里ちゃん!!」
「麻衣子…、大雅くん…」
走ってこちらにきたのは、麻衣子と翔の友達の大雅<タイガ>くんだった。
「なにがあったの、美乃里ちゃん」
「か、翔と歩道橋歩いてたら……ナイフを持った男が…勢いよく階段上ってきて…。
すごい強い力で、押されて…。階段から、落ちて…。
翔、私のこと守るように…抱き締めて…。
翔から…血が出てて…。目ぇ…全然開けなくて…。
どうしよう…私のせいで…。私を守ったから…っ…」
「美乃里のせいじゃ、ない!!」
ギュッと麻衣子が抱き締める。
「悪いのは……人殺しをした、犯人なんだから…。
美乃里は、全然悪くないの」
「ぅぅ…っ…翔…っ…やだぁ…」
「美乃里…っ」
「大丈夫。翔が、美乃里ちゃんを置いてなんていかないから。
信じて、待とう」
2人の温かさが、
胸に染みた――…。
誰かが呼んだのか、救急車の音が聞こえる。
私も翔と一緒に救急車に乗り、病院へ。
今、手術室前にいる――…。
「美乃里!!」
「美乃里ちゃん!!」
「麻衣子…、大雅くん…」
走ってこちらにきたのは、麻衣子と翔の友達の大雅<タイガ>くんだった。
「なにがあったの、美乃里ちゃん」
「か、翔と歩道橋歩いてたら……ナイフを持った男が…勢いよく階段上ってきて…。
すごい強い力で、押されて…。階段から、落ちて…。
翔、私のこと守るように…抱き締めて…。
翔から…血が出てて…。目ぇ…全然開けなくて…。
どうしよう…私のせいで…。私を守ったから…っ…」
「美乃里のせいじゃ、ない!!」
ギュッと麻衣子が抱き締める。
「悪いのは……人殺しをした、犯人なんだから…。
美乃里は、全然悪くないの」
「ぅぅ…っ…翔…っ…やだぁ…」
「美乃里…っ」
「大丈夫。翔が、美乃里ちゃんを置いてなんていかないから。
信じて、待とう」
2人の温かさが、
胸に染みた――…。