幸せのカケラ
その後、ランプが消えた。
手術室から、先生が出てくる。

「翔は…!!??」
「的場さんは無事助かりました」
「よか…った…」
「今から病室へ運びます。目を覚まされたら、呼んで下さい」
「ありがとうございました…!!」

よかった、ホントに、よかった…。

翔の体には、いくつもの包帯が巻かれていた。

それは、とても痛々しいものだけれど、命が助かったのだから。

神様に、感謝しないといけない。

その後私たちは病室で翔が起きるのを待った。


―――この後、待っていることなど…


知るよしもない。






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