幸せのカケラ
「…?ここ…どこだ?」
「翔っ!!目ぇ覚めたの?」

翔が、目を覚ました。

「大丈夫?翔くん。よかったね、美乃里っ」
「平気か?あ、美乃里ちゃん。ナースコールを」
「あ、うん。あ、翔が目を覚ましましたっ」

先生たちが来るのを待つ。
ホントに、よかった。

「翔…よかった…」
そう言って、ギュッと翔を抱き締めた。

「……誰」

だけど、返ってきた返事は、予想していなかった言葉。
私は思わず、翔から離れる。

「……え?」

「麻衣子ちゃんと大雅の友達?」
「ちょ、なに言ってんの、翔?私だよ…?」

ねぇ、そんな冗談、やめてよ…。
全然、笑えないよ?

と、その時…
先生が入ってきた。


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