幸せのカケラ
「じゃぁな、美乃里。また明日」
「うん。バイバイ」

キスをし、家へ入る。

着替えてすぐに、編み物を始める。
今作っているのは、マフラー。
記念日のプレゼントにするんだ。
だいぶ仕上がってきた。

「喜んでくれると、いいな…」

ひとつひとつ、丁寧に編む。
想いを、込めて。


タイムリミットは、


刻一刻と、近づいているとも知らずに――……。


< 3 / 24 >

この作品をシェア

pagetop