あたしナメんなよっ??!
「ゆーずー、準備できたか?」
そういって玄関からあたしをよぶ兄貴
「うん!今行くよっ」
そういって玄関まで走って、真新しい茶色のローファーをはく
「じゃ、母さん、それにまいぶらざーよ!あたし行ってくるわ」
「元気にがんばるのよー」
「ゆず、たまに遊びにいくからっ」
笑顔で言葉をかけてくれた2人にてをふって
兄貴からヘルメットを受け取りバイクに跨がった
「しゅっぱーつ!!!」
あたしの幼稚な掛け声に合わせて兄貴がハイスピードでバイクを走らせる
春の風があたしの長い髪をふわふわと揺らす
今日から、あたしも高校生かぁ
なんかやっぱ実感わかないなー
友達できるかなー
てか、ちゃんと1人暮らしできるかな
そんなことをぐるぐる考える私なんかそっちのけで
兄貴が運転するバイクは、学校に向かっていった