甘党狐とココア。
ココは素直にルクに寄り、その傍に座った。
ルクはにっこり微笑み、ココは持ち上げられるとルクの膝の上にのせられた。
「ひゃっ」
ココはとたんに縮こまるように小さくなるけれど、
ルクは気にしてないふうにココを抱きしめたままこんぺいとうを頬張る。
ココは恥ずかしくなってちらりとくろとダニエルを見た。
気がついてなきゃいいけど…
「…はっ!」
ちらりと見た先の二人は口に雨を頬張ったままこちらを凝視していて。
ココは挙動不審ぎみにキョロキョロし、もう一度二人を見た。
それでもやっぱり二人はこっちを見てて…。
ココは真っ赤になって俯いてさらに縮こまった。
そんなココを見てすぐ上でルクが笑い声をもらす。
「何照れてるの?
いつものことなんだからさ照れなくていいよね?」
い、いつものこと…!?
「…いつも?」
真っ赤になるココをよそに相変わらずマイペースな様子でくろがそう言う。
「違うっ、違いますっ!」
ココはぶんぶん首を振るけれど。
「そう、いつもだぜ。
イチャイチャしてるんだ」
そんなダニエルの言葉にくろは頷いてしまい、ルクも満足げに笑う。