落とし物
落とし物
「もう起きなきゃ」



まだ眠さが残りつつも、ベッドから身体を起こしている私の名前は、


桜 美春(サクラ ミハル)、

高校一年生だ。




いつものように、支度をし、家を出た。



今日は少し早く出過ぎたかも。



まぁいっか。




そんな事を思いながら歩いていた。




すると道を曲がった所で前に男子がいた。



どうやら同じ高校ではないけど。




歩きながら、その男子の後ろ姿を見ていると、




あれ?




ポケットから何か落ちたような…。




距離が離れているから確かではないけど、地面を見てみると、光っている。




なんだろ?





少し小走りでそこまで行った。



見てみると、鍵だった。



これってあの人の鍵?


だったら急いで渡さなきゃっ。




そう思い、今度は走って、男子の後を追った。





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