初恋は涙の味
当の本人は口を開けてポカーンと…
その隣のロングの女は、目を丸くしている。

そりゃそうだろうな…。



あいつは、なんか違う。
本当に今までの女と違う…気がする。
こんな、俺に口応えして来る奴は初めてだ。



だから気に入った。

「なぁ、あいつを俺の隣にしてくんねー?」
ロングの女に近づき俺は言った。
なんで言ったのかは、わからない。
ただ、自分が思ったままに行動してるだけ…

「え?稔を…ですか?」
不思議そうに聞いてくるそいつ。

へぇ…あいつは稔って言うのか…
もう、稔の友達(?)の話なんてどうでも良かった。
ただ、彼女についてもっと知りたかったんだ。


俺は、その友達に「あぁ…」
とだけ言い、席に戻った。
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