初恋は涙の味
「んーっ…」
気付いたら、外は真っ暗。
「何時…?」
時計は6:40だった。
「?!?!」
あと20分しかない!?
やばっ。
素早く着替えた私は玄関へ向かう。
「いってきま…」
あ、お母さんは男のとこだったっけ…
“いってきます”
の言葉を堪え、私は玄関から外へ出た。
「うぅっ、さむっ。」
今の季節は秋。
そりゃ寒いのも仕方ない…
「でも、今は急がなきゃ!」
急ぎ足で私は南街へと向かった。