初恋は涙の味

あの部屋って言うのは…


ガチャッーー

「?!お、お坊っちゃま?」

指令室。

とは言っても指令室のくせに普段は、セキュリティシステムの管理をしているが…な。
でも、一応はヘリに指令をだす部屋だ。

「わり。ちょっと、部屋貸せ。」

俺がそういうと、そこにいた男は

「は、はい!」

と言って、部屋を出て行った。

よし…早いとこ見つけねーと…


俺は、早速ヘリに通信を送った。

「こちら……」

今は、そんな場合じゃねーんだよ…

言葉を遮り、俺は言った。

「空だ。至急、迷子になっている高校生の子を探してくれ。」

「…場所は?」

わかるわけねーだろ…
わかんねーからこうしてんのによ…

「…二葉公園付近。」

まあ、これは間違いないよな。

「了解。」

そう言うと、通信が途切れた。


頼む…早く見つけてくれ…
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