初恋は涙の味

「はぁっはぁっはぁっ…」

息切れがやけに酷い。
なんてったって、全速力で走ったからなぁ…(笑)

「おっそいよーん?」

ハッと我にかえると、後ろで茜が拗ねたようにして立っているのが分かった。

「ごっめぇーん…」

「まぁ、いいけどさぁ…てか…」
ん?なんか変かな…

「普通過ぎない?しかもスッピンとか。合コンなんだよ?」

「だって…そんな服持ってないしぃ…化粧だってあんまりしないしぃ…」

すると茜は呆れたようにして私の手を掴む。

「仕方ないなぁ…」
と、言いながら…
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