夏風に吹かれて…(仮)
「…セフレ!?あいつがぁ?」

「だってそう自分で言ってたもん」



私は次の日大学で拓也に、昨日瞬に会った事を話す。



「…まじかよ、あいつそこまで落ちてたのかよ…」

「…結局男って好きじゃなくてもヤれちゃうんだね」

「…おい!俺はちげぇからな!舞一筋だし」

「…舞と会うまでは女と遊びまくってた癖に~」

本当にそうだった。
舞と出会う前までは女遊びが激しく手が付けられない程だった。

それが、舞に会ってからぱたりと女遊びもしなくなり、一途に彼女の事を想う様になって行ったのだ。


恋の力って凄いと思う。


「それ言うなよマジで~」


過去を掘り出されて、急に焦る拓也。


彼の一途さには本当心打たれるんだ。ちょっとした癒しかな?見て居るだけで幸せな気持ちにさせてくれる。



「…あ!話戻すけどよ~、美来もしかして瞬の事心配してくれてる?」


「はぁ!?まさか!っていうか心配とかの問題じゃなくて人としてどうかと思うけど…あの人」
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