夏風に吹かれて…(仮)
「…まぁ、あいつも色々あったからな~…とか言ってあんま深く干渉されんのも嫌うしさ…」

「…ふーん、なんか扱いづらい人だね~」

「お前もだけどな!」
すかさず拓也のつっ込みが入る。




…確かに。


私は何かあると拓也に全てぶつけてた。
それでも拓也は理由も文句も言わず、全部受け止めてくれていたのだ。



わがままな私に付合ってくれた男友達は彼しか居ない。


もしかしたら拓也はあたしに何かある事を確かではないけど察しているのかもしれないなぁ…。












「わりぃけど、好きになってもらっても困るんだよね」




…偶然という物は何故こうも重なるのだろう。






私はあれから度々瞬が女ともめてたり、一緒に居る所に出くわす。

しかも見掛ける度全部違う女。







これだけ出くわす回数が多いと、ただの偶然なんだろうかと思ってしまう。


でもだからと言って、私には関係ない。彼がどうなろうとも、人間として腐ろうとも、勝手になる様になればいい。




そう思っていた。









この時までは…
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