夏風に吹かれて…(仮)
第2章 熱い砂漠
足音
暑い…。
太陽がギラギラ照り付け、蝉の声がうるさく響く。
夏本番。
テストも終わり、夏休みを迎えようとしていた。
久し振りに母から"夏休みなんだからたまには家に帰って来たら?"という電話が入った。
私には7つ上の姉が居て家には姉の旦那が同居していた。
私はこの旦那が大嫌いだった。
できる事なら帰りたくないが、父や母の顔が久しぶりに見たいのも本音である。
"考えとく"
とだけ言い残して電話を切った。
別におばぁちゃんの家から遠い訳でもなく、電車で15分の距離だが、どうしても姉の旦那に会わなくてはならないのが嫌で仕方なかった。
お姉ちゃんは、知らないんだ…
あいつの本当の姿を…
太陽がギラギラ照り付け、蝉の声がうるさく響く。
夏本番。
テストも終わり、夏休みを迎えようとしていた。
久し振りに母から"夏休みなんだからたまには家に帰って来たら?"という電話が入った。
私には7つ上の姉が居て家には姉の旦那が同居していた。
私はこの旦那が大嫌いだった。
できる事なら帰りたくないが、父や母の顔が久しぶりに見たいのも本音である。
"考えとく"
とだけ言い残して電話を切った。
別におばぁちゃんの家から遠い訳でもなく、電車で15分の距離だが、どうしても姉の旦那に会わなくてはならないのが嫌で仕方なかった。
お姉ちゃんは、知らないんだ…
あいつの本当の姿を…