夏風に吹かれて…(仮)
──夜8時ジャックス前。

拓也と舞が2人で入口で待っていた。



「美来~!久し振りぃ!!」

舞は高校時代ファミレスでバイトしてた時の友達。
彼女が欲しいと嘆いていた拓也に、私が舞を紹介して付き合い始めたのだ。


「久し振りぃ~!よくこんなバカ男と続いてるね~」

「おい!なんだよそれさ~…」

「本当!拓ちゃんバカ過ぎてさぁ…あたしよく付き合ってると思うよ~」

「お前らなぁ…」



拓也と舞。高校2年の春に付き合い始めて、今年で2年が経つ。


なんだかんだ言いながらも羨ましい二人だ。


「…あ、わりぃ美来、紹介する男ちょっと遅れて来るからさ」

「そうなの?ふ~ん…」




私達がジャックスで飲み始めて1時間が過ぎた頃、彼が現われた。
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