夏風に吹かれて…(仮)
「冷てぇなぁ…拓也じゃ気持ちわりぃから!」
「ってか美来ちゃんて彼氏居んの?」

「…うざ」


聞こえない位の小さな声でそう言い残して席を立った。






「…んだよ、拓也…感じ悪くね?」

「…まぁ、悪いやつじゃねぇからさぁ~…お前ももう少し軽ノリおさえてくれよ、な!」







───「美来?どうしたの?」


いきなり席を立った私を心配して舞が追いかけて来てくれた。


「…っていうか、軽すぎて話になんない…」
「え?」

「瞬だっけ?あいつ。何が3日前にフラれただし!あーゆう男マジムカつく!!」





…でも結局、散々舞とトイレで文句言いまくって元居た所に戻ってきた。


その後も、軽いトークは続き、イライラしつつも何とか乗り切った。




「んじゃ、俺ら帰るな!」

深夜過ぎ、拓也と舞は仲良く手を繋ぎながら帰って行った。
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