夏風に吹かれて…(仮)
「そいじゃ俺らも帰りますか!」

「は…?いいよ…ってか一人で帰れるし」


私はとにかく一人で帰りたかった。もうこれ以上一緒に居たくなかったし話してもまともな話一つできなくてうんざりだった。



「…っていうかさ~さっきから冷たくない?俺何か悪い事した?」
「…別に」

「じゃぁ…何?」

「分かんないの?…その軽々しい態度!じゃあさようなら!!」

「…はぁ!?」



その後に何か言っていた様だけど、無視して駐輪場まで走って逃げた。


今日に限って自転車できていて良かった。



私は急いで自転車を走らせた。



空からは冷たい雨がぽつぽつと降って来て、家に着く頃には大降りになっていた。


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