夏風に吹かれて…(仮)
瞬
『好きな人居ないの?』
…あぁ。確かそんなやつ居たかもしれねぇ…
よく聞かれるけど、そんなやつは居なかった事にしてる。
本気の恋愛なんてするもんじゃねぇ。
辛いだけだ。
───「最っっ低!!」
"バシン!!"
という音と共に、痛みが頬に走る。
「…っ、痛ってぇ…」
女との別れは痛みが付き物。
毎度の事ながら、懲りずに繰り返す。
「これまた派手にやられたんじゃねぇ?」
影で見ていた友達の拓也が笑いながら近付いて来た。
「…まぁな」
酷いとか、最低とか、最悪な男とか思うかもしれないが、俺の付き合う女に好きも愛も、そんな面倒くさい感情はない。
こうやって別れはやって来ても、受ける痛みは外側だけで、中身はちっともダメージを受けない。
そういう付き合い方しか、俺はできなくなっていた。
女なんて所詮道具にしか思えない、最低なやつ。
それが俺。
瞬だ。
…あぁ。確かそんなやつ居たかもしれねぇ…
よく聞かれるけど、そんなやつは居なかった事にしてる。
本気の恋愛なんてするもんじゃねぇ。
辛いだけだ。
───「最っっ低!!」
"バシン!!"
という音と共に、痛みが頬に走る。
「…っ、痛ってぇ…」
女との別れは痛みが付き物。
毎度の事ながら、懲りずに繰り返す。
「これまた派手にやられたんじゃねぇ?」
影で見ていた友達の拓也が笑いながら近付いて来た。
「…まぁな」
酷いとか、最低とか、最悪な男とか思うかもしれないが、俺の付き合う女に好きも愛も、そんな面倒くさい感情はない。
こうやって別れはやって来ても、受ける痛みは外側だけで、中身はちっともダメージを受けない。
そういう付き合い方しか、俺はできなくなっていた。
女なんて所詮道具にしか思えない、最低なやつ。
それが俺。
瞬だ。