夏風に吹かれて…(仮)
「…なぁ、瞬」

「なんだよ」

「俺の幼なじみの女と会ってみねぇ?」








…これが始まりだった。


美来。

ムカつく女。

感じ悪い、面倒くさいやつ。





ジャックスで飲んだ後、送って行こうと声をかければ「一人で帰る」と言って、勝手に帰った女。




今までの女なら、俺に愛想振りまいてへらへら俺の軽い調子に付いて来るやつばかりだったが、こいつは違った。



適当に落として遊んでやろうか考えてたけど、どんなに調子良く話しかけても冷たくあしらわれた。




扱い辛い女。




無性に腹が立った。


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