不良の護衛
俺はかつあげされそうになった不良から金をとった
俺はかつあげされそうになったヤンキーから金をとった
その日も英語の暗記集をみながら学校の裏口から帰ろうとしていた
そんなとき、一人の男子高生に声をかけられた
「ねぇねぇ 君今暇?ちょっと問題があってさぁ つきあってくれる?」
わりと好青年ぽく、あまり悪い気がしない人だった
「まぁ少しだけなら・・・」
「ほんま?!んじゃついてきて」
案内されたのは裏口から少し離れた学校の4号館と5号館の間けっこう離れていて3、4人は入れるぐらいの間だ
ただ人目にあまりつかなく、不良がよくたまっているという噂の場所だ
天上は非常口で4、5号館がつながっている場所が一つある
その場所に4人の男子高生がいるのがみえた
(最悪だ・・・また引っ掛かってしまった)
今週入ってから何回目だろうか
まだ入学したての時はそんなに絡まれることはなかった
と言うかほぼなかった
それが文化祭が終わった秋からだこんなに3日に一回絡まれるようになったのは・・・
特に今週はひどかった。
1日に一回の程度で
しかも二回絡まれることが2回もあった
そして今日もこれをあわせて2回目だ
(今日はなんだ??)
「あの・・・なんでしょうか」
そういいながらここからどう逃げようか考えながら周りを見回した
(やっぱないか・・・)
まぁ逃げる隙なんて4人に囲まれた時点であるわけないが・・・
すると座ってタバコをもっているやつがすっと立って近づいてきた
「ねぇ財布出して 今金もっているでしょ?少しもらうから」
そして俺の左肩にタバコをもった手を乗っけられた
そいつのくさい息とタバコの匂いに思わず下をむいた
「嫌です」
はやくこの場から逃げたく思わずいってしまった
冷静に考えてそいつらにお金を渡していたら何も起こらなかっただろうにその時はいままで絡まれてきたことへのストレスと怒りそして今の状況がとても冷静に考えれる脳の隙間をなくしていた
「はぁ?だからお前に選ぶ権利はねぇの はやく財布だせって」
そこで俺の堪忍袋は切れた
そしてタバコの火をおしつけようとしたそいつの腕をとっさに肩からはらい、そのまま右腕をつかんで背負い投げをしてしまった
「じゃけ、やだゆぅとんだろうが!!」
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