~君という光~
「かわいい…。」

思わず声に出してしまった。

「お前、いつも同じピアスしてるだろ?
 だから、これだったら喜ぶと思ってさ。」

そんなところ見てたんだ…。
嬉しすぎて涙が出てきそう。
だけど、決して出てくることはなかった。

「ありがとう。今からつける。」

「あぁ、俺がつけてみたい。」

「え!?

 じゃあ、はい。」

あたしは透真からもらったピアスを透真に渡した。

そして、はめていたピアスを自分で外した。

「穴はどこだ?」

「やっぱりあたしが…「いい。」」

耳にピアスはめたいと思うか?
思わないよ、普通は。
ってことはこいつ、普通じゃないってことか?
ほんとに引く…。
< 103 / 173 >

この作品をシェア

pagetop