～君という光～
「きいな、まず最初に聞く。
　お前はあの日鈴音と何があったんだ？」

透真は真剣な顔をしてあたしに質問してきた。

「あの日…。」

「そうだ、２日前のちょうどランチタイムの時だ。」

「２日前？」

「おう。お前あの日、階段から落ちたかのように倒れていた。だから、俺がお前をお前んちまで運んで行ってから２日がたった。
　なぁ、何があったんだよ。」

「そっか…。ありがとう。
　あの日、あたしは屋上に向かおうとしてた。」

「知ってる。お前がいつも屋上に行くことくらい知ってる。」

「でも、その途中で階段を上っている鈴音を丁度見つけた。」

「だから、追いかけたのか？」

「うん。もしかしたら、前みたいに仲良く…仲直りできるんじゃないかって思った。
でも、あたしが鈴音の名前を呼んでも前みたいに優しく微笑みながら返事をしてくれなかった。」

あたしが口にしている言葉を真剣に聞く透真。
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