~君という光~
「でも、お前の中ではまだ親友は生きていた。だから、死ななかったんだろ?」

「そう…だよ。」

そう。その通り。悠に会えたらあんな辛さなんて忘れられるって思ってた。
毎日ずっと笑顔でいられる日々が続くと思っていた。

あたしは悠に会えるって、ずっと信じてた。今まで…。

「親友はもういないけど、お前は絶対に死ぬなよ。親友の分まで生きれ。」

「透真があたしと悠の分まで生きればいい。」

「お前ふざけんなよ。俺はお前のそばにいられるから幸せなんだ。だから、お前が死んだら俺も死ぬ。」

「でもね…、もう無理なんだよ。」

もう、無理なんだ。今までのあたしでいるのは。

 
< 134 / 173 >

この作品をシェア

pagetop