~君という光~
すると、あたしの手になにか温かいものがかぶさってきた。

手 かな…。

「お願いだから、起きてくれ…。」

この声は…。
透真…?

「俺、やっぱりお前を一人にすることはできない。そばにいられないなんて辛い。ずっと、辛かったんだ…。だから、きいなお願いだ。起きてくれ…。」

そういったあと、あたしの手に一粒のしずくが落ちてきた。

泣いてる…?

あたしのせい?

なんで…?
なんで泣いてるの…。
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