~君という光~
透真がこんなにもあたしのことを思ってくれていた、心配してくれたと思うと涙が止まらない。

「あれ…?おばさんたちは?帰ったのか?」

そういって病室へ入ってきた透真はあたしの顔を見て、

「どうしたんだ…?どこか痛いのか…?」

と心配そうな目で見てきた。

あたしは思うように動かない首を左右に振り本当に小さくかすれた声で

「ありがとう…。」

といった。
すると、透真は何も言わずあたしの手を握ってくれた。
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