~君という光~
透真がそばにいてくれるとすごく安心する。

手をつなぐと心があったかくなる。

「きいなが退院したら、お前が行きたい場所に連れてってやるからな。早く治せよ。」

そういってほほ笑む透真はまぶしかった。

あたしは小さくうなずいた。

「俺、お前が退院するまでずっとそばにいるから。だから、安心して寝なよ。もちろん、トイレとか食事はあれだけどな。」

そう言って笑いながらあたしの頭を撫でた。
あたしが寝付くまでずっとずっとそばにいてくれた。
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