~君という光~
「透真君、何度も言うが、きいなを助けてくれてありがとう。」

そういったのは父だった。

「いえいえ。きいながこんなに元気になってくれてよかったです。」

透真はあたしの顔を見てそういった。

「そうね…。本当に無事でよかった…。」

そういって今にも泣きそうなお母さん。

「ねぇ、なんでクリスマスに透真の家に泊まりに行ってもいいってあっさり許可を出したの?」

あたしは父とお母さんに聞いた。

「それは秘密よ。」

意地悪っぽく言うお母さん。
父もお母さんと同じで話すつもりはないみたいだ。
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