~君という光~
「おぉー!これいいね!」

本当にいいと思っているのか。
あたしは透真を疑った。
あんなにセンスないくせにこれを本当にかわいいと思える?

「じゃ、これにしたら?」

あたしは透真にそういった。

「うん!ありがと!」

”ありがとう”っていう言葉は不思議な言葉だ。
言われただけですごくうれしくなる。
心があったかくなる。
こんな思いしたの本当に久しぶり。

もし、透真がいなかったら今のあたしはこんなんじゃない。
いつも一人でいて、誰かとしゃべることもなくて笑うこともなかったと思う。

透真にあえて本当に良かった。
< 28 / 173 >

この作品をシェア

pagetop