~君という光~
「2年生になってから?」
透真がびっくりしたように聞き返した。

「そう。あたしは中2の時、仲のいい友達とクラスが離れた。だから、普段喋る友達も一緒にいてくれる友達もいなくなった。これが原因。」

短く、透真に説明した。

「そう…だったんだ…。」

透真はかわいそうだというような目であたしを見る。

「昔に戻れたらいいのにな。」

透真が言った。

戻ったって意味ない。
どうせ仲の良かった友達とクラスが離れることは確かなんだから。

「そしたら俺がきいなと一緒にいてあげるのに。」

一瞬びっくりした。
あたしと一緒にいてくれる?
クラスが離れていなかったら一緒にいてくれた?

未来ってわからない。

今になって、過去のことを後悔することってたくさんある。

それが今。

「でもさ、俺、今からでもいいと思うんだよね。
 これから、俺がきいなとずっと一緒にいる。
 だから、昔のように明るくなりなよ?」

透真はそう言ってあたしの頭にポンッと手を置くと、あたしを優しく抱き寄せた。
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