~君という光~
「とぅま~。」

あたしは透真の近くまで行き、小さな声で呼んだ。

透真はすごくびっくりしたような顔をして後ろを振り返った。

「な、なんだよ!?
 びっくりするじゃないかよ!!」

「ごめん…。」

「ま、いーや。とりあえず、こいつ紹介するわ。
 こいつは隣のクラスの荒木 颯(あらき そう)っていうんだ。
 中学ん時俺転校したじゃん?
 その転校先の学校で仲良くなったんだ~。」

透真は荒木 颯って言う人をあたしに紹介してきた。

「初めまして。よろしく。」

あたしはその人にあいさつをした。

「初めまして。こちらこそ、よろしく。」

その人はあたしにあいさつを返した。
すこしだけ微笑んで。

「颯ちゃんー。きいな。
 仲良くなぁ~。」

あいさつが終わったところで透真が口を挟んできた。

「颯ちゃん?」

あたしは颯ちゃんという名前を疑問形にした。
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