~君という光~
今日の昼食は颯ちゃんを含めた3人でとった。

「あのさ、俺もきいなって呼んでいい?」

急に颯ちゃんが聞いてきた。

「いいよ。」

あたしは返事をした後透真の顔を窺った。

一瞬眉間にしわが寄ったような気がした。

気のせいかな。

「きいなって髪長いよね。
 腰まであるじゃん。洗うのとか大変じゃね?」

髪ねぇ…。
あ、透真に切ったほうがいいか聞こうと思ってたんだ。
忘れてた…。

「ん…。まぁね。」

長く続かない会話に颯ちゃんは気まずい様子。

「透真~。」

さっきから全くしゃべっていない透真に声をかけた颯ちゃん。

「あぁ?」

怖。
機嫌でも悪いのか?
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