~君という光~
「透真…?」

あたしは小さな声で透真を呼んだ。

「なに?」

え!
なんか態度がさっきと違う。

「怒ってる?」

怒ってるかな…、と思いきや。

「ぜーんぜん?」

さっき怒ってたくせに。

「なんで?」

意味の分からない質問をした、とあとで思った。

「なんで!?
 なんでってどーゆーこと?」

そういって笑い出した透真。
あたしもつられて笑ってしまった。
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